ホームページを見て来社されたSさん。まだお子様が8ヶ月の新婚さんです。今お住まいのところから1分ほどのところにある、ご主人が子どもの頃にすごした築100年以上の住宅が今は誰も住む人もなく物置状態。そこを改装し、新婚さんのお住まいとして蘇生することとなりました。
古民家すべてに言えることですが、こちらも解体して新しく建てることも相談されていたようです。けれどお二人が「このまま使いたい」と申し出されて私たちに相談されました。
ご両親の家は最近建てたばかり。20年後くらいには実家を継がれるとのこと。将来は今回改装する古民家はどうなるかわからない・・・。そのような状況なのでそれほどお金はかけられないという条件です。

五右衛門風呂跡にトイレ、おくどさん跡に風呂、洗面、キッチンを配置。
浄化槽を設置しようと思いましたが、道から土地が下がっているためにポンプで汲み出さないといけないので水を使わないコンポストトイレとし、ご自分の敷地内で処理することとしました。
住宅設備についてはオール電化です。

出来上がっていく過程を毎日見守っておられた若奥様とお嬢様。
古い長持ちや文机や中2階への梯子もインテリアのひとつとしてしっくり馴染んだ仕上がりとなりました。
ご主人がすごされた黒塗りの梯子を上る中2階は、近い将来お嬢様の宝探しの秘密の部屋となることでしょう。

ツバメが残して行った巣も壊さないように施工しました。
来年帰ってきたらきっとびっくりするでしょうね。