年を経て
落ち着きと渋味が出た家に若さを吹き込む。
それが 「光」と「風」
先人の知恵と匠の技を受継ぎ、
便利で快適で、
心地よく寛げる空間に再生する。

築100年近く。
おくどさんのある土間をキッチンに変えたり、
ダイニングやリビングを暖かくしたり
お風呂を作ったり・・・
住みよくする為の改装は何度かしておられました。
今までに加えられたリフォームの部分をはがして、ありのままの姿が出てきたときに、一番喜んだのは、この太い柱や梁たちだったかもしれません。

建具も間取りもお仏壇の位置も何の変わりもないのに、光の取りいれ方ひとつで、ずいぶん部屋の様子も変わります。

先祖代々が生活してきた思い出のつまった家には、残したいものもたくさんありました。

「つし」と呼ばれる小屋裏利用の中2階にあがるはしご階段は、跳ね上げ式になっており、フックに引っ掛けていました。

代々家を守ってきた神棚の雲板はそのまま残しました。
昔からの低い差し鴨居は削って、気にならない部分だけを思い出として残しました。
触れてみることで、先代の生活がしのばれるようです。
吹き抜け部分の内壁に明り取りの窓をとることで、和室も玄関もリビングも、一日を通して、光が差し込むようになりました。

心地よく、快適に過ごすために設備も新しくなりました
TVラック・物置・階段を兼ね合わせた箱階段も新しく作ったものです。